分析結果はわかりやすく伝える

クライアント企業の販売データを分析して、その結果をコンサルティングの現場では活用しています。その際に、心がけていることは分析結果から出た数字や内容をわかりやすく伝えることです。

 

分析結果を見る社員の中には、数字を見るのが得意な人から苦手な人までいます。得意な人は渡した資料を見て、自分なりに数字を理解していくので問題ないのですが、苦手な人は資料を単に渡しても理解に時間がかかり、結果として理解することを断念してしまいます。そのため、数字を伝える側の人間は数字が苦手な人間でも理解できるような伝え方を意識して資料を作る必要があります。

 

最初に口頭でも良いので、分析結果全体の簡単な結論を伝えてあげると相手が聞きやすくなります。例えば、「6ヶ月前と比較してリピートの数字は良くなっています」と一言最初に言うだけで、相手はその後の内容を理解しやすくなります。

 

そして、数字の推移を示す際には必ずグラフを使い。そのグラフの近くに、そのグラフから読み取れることを1行の文章で記載します。

グラフだけ見せるよりも結論を文章で記載することで、後での振り返りも楽になります。

 

横文字や専門用語の多用も相手の理解を阻害する要因になります。

打ち合わせに参加する人のレベルにあわせて、用語の表現も工夫する必要があります。

 

例えば、「3年後の継続率は15%です」という表現と「ある月に新規客100人が商品を購入してくださる場合、3年後でも15人のお客様は買い続けてくれています」という表現は内容は一緒なのですが、より多くの人が理解しやすくなります。

 

分析結果は現状把握と今後の施策を考える上での仮設構築に必要な重要なものなので、常にどう伝えたら、相手にわかりやすく伝わるかを考える必要があります。

 

伝える側は相手がどこまで理解しているかは、なかなか把握しにくいので、聞き手の側が質問をしたり、わかりにくいと表明することも大切です。恥ずかしがったり、知ったかぶりをせず、ぜひわからない点は相手に伝えて、よりわかりやすい表現になるよう取り組んでいってください。

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