事実に基づくストーリーがお客様の共感を生む

先日、ある化粧品通販会社の挨拶状を読む機会がありました。Ｂ４サイズで３枚ほどの紙にびっしりと文章が書いてありました。何気なく読み始めたのですが、引き込まれる内容で、創業者の商品開発にいたった経緯、開発時の苦労、商品発売後の葛藤などが述べられていいました。

私は読んでいて、とても創作した内容に思えなかったので、この会社の方にお聞きしてみると、「全て本当の話です」との回答で、読んでいて引き込まれたのも納得でした。

この場合は事実に基づくストーリーが読み手の心を掴み、共感を生んでいると言えます。読み手はストーリーの真実性を確かめようはないのですが、無意識のうちに本当の話なのか、作り話なのかは見抜いてしまいます。

深堀りしたストーリーがお客様の心に残る

健康食品通販会社Ａ社のお客様インタビュー記事は、非常に読み応えのある内容になっています。一般的には「その会社の商品を飲んで健康です」という内容が多いのですが、Ａ社のものはお客様の人生に焦点をあてて、どのような考えを持ち、どのような人生を送ってきたかを紹介する内容になっています。お客様が歩んできた人生のストーリーは読み手の興味を引き、共感を得ることに成功しています。

福岡にある健康食品通販会社の株式会社やずやは数年前、「矢頭美世子のひとりごと　初心にかえって」という挨拶状をお客様に送っていました。創業者の奥様である矢頭美世子様がやずや設立前からさかのぼり、会社の歴史、その中で自分達がどのように考え、行動したかを紹介する内容になっています。

Ａ４サイズで４枚ほどの文量でしたが、読み応えのある内容で一気に読むことができました。私もそうですが読んだ多くの方は「良い会社だな」「応援したいな」「自分も頑張ろう！」と思ったのではないかと感じました。

自社に眠るストーリーを掘り起こす

化粧品ブランド「ロクシタン」は創業者の開発ストーリーや原料シアバターとの奇跡的な出会いなど幾つものストーリーをお客様に紹介しています。
https://jp.loccitane.com/shea-butter

創業から今に至る会社の歴史や経営者の考え方を共有している会社は社内の一体感、社員の会社への信頼が感じられます。

自分達にとっては当たり前の話もお客様は知らない内容ばかりです。自社内にあるストーリーを発掘し、お客様に伝えてみてはいかがでしょうか？きっと商品だけでは伝えられない会社の魅力がお客様に伝わるはずです。

tsuhan-soken.com

商品が持つストーリーを伝えよう！

https://tsuhan-soken.com/ec-column/new-customers/vol-50

化粧品を通販で販売する際に重要な事に『商品が持つストーリーを伝える』というのがあります。商品にこだわりや思い入れがあると、どうしても、商品の機能的なことばかりに意識が行きがちですが、どのような経緯で商品が誕生したのかという物語は、その商品だけが持つ独自なものです。そのストーリーに共感をしてもらうことで、商品を使ってみようと感じたり、愛着を持って使い続けていくことにもつながって行きます。具体的には、どのようなことがきっかけで化粧品を作ろうと思ったのか？商品が出来上がるまでに、どのような苦労があ...