お客様の心を動かす言葉のチカラ
もう20年以上前の話ですが、ヴィレッジヴァンガードの売場で1つのPOPに目が釘付けになりました。そのPOPに書かれていた言葉に心を動かされ、漫画「風の谷のナウシカ」全7巻を大人買いしました。
POPにはこんな言葉が書いてありました。
「あなたは映画が2巻までの内容ってご存知でしたか?」
映画「風の谷のナウシカ」は好きな作品で、何度も繰り返し見たことがありましたが、このPOPの言葉は衝撃的でした。個人的な感想ですが、映画は面白いですが、漫画はもっと面白いです。言葉がお客様の心を動かす、このことを考えると必ずこの出来事を思い出します。
先日、近所のスーパー(千葉県)でカップ焼きそばを買ったのですが、商品パッケージに「東北・信越限定」の表示があり、思わず、興味本位で手に取ってしまいました。1分前まで買う気のなかったものを購入したのは、言葉のチカラで衝動買いを促したのでした。
企業が言いたいことは必ずしもお客様は求めてない
通信販売で商品を購入するお客様には必ず商品を購入する理由があります。美味しそう、健康の悩みを解決してくれそう、自分の肌に合いそう・・・理由は商品によって様々ですが、自分にとって価値があると感じれば購入を検討することになります。
企業側としては、製法や原料のこだわりや会社の歴史など、自分たちの情報を伝えたくなりますが、お客様が最初に求めている情報は自分にとって価値があるのかどうかという点です。
大手のメーカーが自社の認知度の高さを利用したキャッチコピーを広告に載せるが、思いのほか、レスポンスが少ない場合があります。認知度が高いことは有利ですが、それ自体は購入のきっかけになりません。商品のこだわりや企業の情報も当然大切ですが、それはお客様が商品に関心を持った後です。伝える順番が前に来ないよう気をつけましょう。
デザインよりも言葉に着目する
広告やLPの反応が悪いとついデザインの構成に目が行きがちですが、多くの場合、言葉が影響していることが多いのが実情です。デザインは変えずにキャッチコピーを変えるだけで、レスポンスが1.5倍、2倍と増えることはよくあることです。
四谷学院が長年使っている広告のキャッチコピー「なんで、私が東大に」が良い例ですが、広告に出る人物が変わってもコピーが変わることはありません。まさに言葉のチカラで「本来は東大に入れない学力だった生徒が、四谷学院に通ったことで入れたのかも。うちの子ももしかしたら・・・」と想起させています。
広告、LP、バナー、同梱ツールなど様々な形で企業はお客様に情報発信をしています。現在、発信している言葉がお客様の心に届いているか、定期的に振り返ってみてはいかがでしょうか?
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