守破離を意識する
経験が浅い時期に、独自性のある取り組みを実施しても成果につながらないことが多くあります。これは基本を学ぶことを疎かにしているのが原因で独自性だけ追求しても、実施している側の独り善がりになってしまいます。
まずは基本の習得、その上で、応用・発展していくことが大切ということを語る時に「守破離」という考え方がよく使われます。
一般的に、「守破離」とは茶道や武道の修行のプロセスを3段階で表したものです。 守は「基本や型を身につける段階」、破は「既存の型を破り発展させる段階」、離は「基本や応用から離れ、独創的かつ個性を発揮する段階」のことです。
仕事に置き換えると、守は「基本を学ぶ段階」、破は「基本を学んだうえで応用していく段階」、離は「さらに独自性のある施策にチャレンジする段階」と言えます。
基本の習得を疎かにしてはいけない
先日、弊社のセミナーに参加した方から、「改めて基本の大切さを学びました。忘れていた想いや、知ってはいたけど実行していなかったことを思い出しました」と感想をいただきました。
その方の会社は通販歴も長く、売上も大きいので、弊社のセミナー内容は物足りないかなと心配していたのですが、基本を思い出すきっかけになったようでした。
通販年商が30億円を超えるような中堅企業の経営者から、時々ですが、「社員に通販ビジネスの基礎」を教えてほしいという依頼を受けることがあります。社員の知識レベルに格差があることと、目の前の業務を通販ビジネスの基本を知らないまま取り組んでいる社員が多いのが背景にあるようです。
画期的な「やり方」を教えてほしいではなく、様々な「やり方」を考えられる社員を1人でも多く増やしたいという経営者の先を見据えた考えがそのベースにあります。
独自性の追求は急がば回れで
先日、ある一般消費者から「スマホに出てくる通販の広告ってどうしてどの会社も似たようなページなんですか?制作している会社は1つしかないのですか?」と質問をされました。
各社がいろいろな会社のLPを参考にして作っているうちに自然と似たようなページが増えているのでしょう。一般人からするとどこも似たようなページに見えてしまうようです。
通販業界が成熟し、似たような商品、ツール、ページが溢れる中、今後、独自性の重要性は増していきます。ただ、独自性を発揮するためには段階を踏んで社員の成長を促すことが大切です。
弊社のクライアント企業様の中には、広告代理店や制作会社に頼らず広告を作れる社員の方が何名もいますが、その全員が「守破離」のプロセスを経て成長しています。
施策がマンネリ化している、ツールやページが他社と似ていて独自性に欠ける、そんな想いをお持ちの方は、ぜひ「守破離」を意識して取り組んでみてください。少し時間はかかりますが、着実な成長につながります。
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