広告やツールは必ず現物を確認する

多くの会社がリモートワークを取り入れていたころ、出来上がったツールを見て違和感を覚えることが多くありました。それは思いのほか、全体がわかりにくいデザインになっていたり、文字が小さかったりしていたからです。


これはパソコンの画面上だけでツールの出来を判断していたためで、印刷して現物にしてみると印象が変わっていたために起きた出来事でした。


少し手間はかかるのですが、広告もツールも原寸大に印刷してみて、仕上がりの状態を確認することが大切です。


最終確認に手間を惜しまないこと

先日、ある食品通販会社の方から今後出稿予定の広告案がメールで送られてきました。食品通販の広告では美味しそうな調理写真の見え方が重要で、その見せ方違いが数案ありました。


最初は画面上でファイルを開いて確認し、念のため印刷をして見比べました。その結果、そのうちの1つが良いと思い、返信しようとしたのですが、その時に、実際の紙面に当て込んだイメージもメールに添付されていることに気がつきました。


慌てて当て込んだものを見ると、印象はガラッと変わり、良いと思う案も変わりました。もし画面上だけの印象で判断していたらとゾッとしました。この会社の方の、手間を惜しまず準備していた姿勢は素晴らしいと感じた次第です。


弊社でもクライアント企業様から新聞広告の案があがってくると原寸大に印刷して実際に新聞に重ね合わせてみたりしています。少しでも読者が見る時の感覚に近づけたいための取り組みです。


現物を見たときの感覚を大切にする

ある化粧品通販会社で同梱物の見直しをすることになりました。こういう時によく参考にするのは、エクセルの表でまとめた購入回数別に整理された同梱物一覧表です。この表は全体を把握するうえではわかりやすいのですが、お客様に実際お届けする際の印象が掴みづらいところがあります。


そこでこの会社ではお客様に届ける同梱物を会議室の机の上に並べ、皆で実際に触りながら確認することにしました。一覧表で見るのと違って、ツールのボリューム感も把握することができ、改善点も複数見つけることができました。


時に同梱物の見直しというと「見直し」自体が目的化してしまうことがありますが、現物を実際に見ることで、本当に見直しが必要なのかといった点まで冷静に考えることができます。


データを印刷する、現物を並べる、共に作業としては簡単です。ちょっとしたひと手間をかけるだけで得られることが多くありますので、面倒がらずに実践してみてください。


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