独自性の追求【通販コラム001】
A社でうまくいったことが、B社ではうまくいったが、C社ではうまくいかない。売っている商品も人も違うのだから本来は当たり前のことなのですが、立場上、このような事態をよく見かけます。
こうやれば絶対に成功するという魔法のような手法はないので、その会社にあったやり方を模索し、試行錯誤していきながら積み上げていくしかありません。
通販では商品を購入すれば、ツールは手に入りますし、ECサイトを見れば、提供している様々なサービス情報も知ることができます。容易に情報が入手できる半面、参考にする際に自社のオリジナルの考えを反映させないと競合と変わり映えのないサービスの提供に終わってしまう恐れがあります。
先日、茨城県に本社がある食品スーパーカスミのとある店舗を視察に行ってきました。カスミでは数年前から「ソーシャルシフト」と称して、過去のチェーンストア理論に基づく横並び発想の売場作りから、地域に根ざしたその店にあった売場作りを志向しはじめています。
従来は本部が販促施策を考え、各店舗に販促ツールを送り、全店共通の売場作りを行っていました。現在ではまだ一部の店舗に限られますが、地元客の声や働く従業員の意見、アイデアを参考に独自の売場作りを行い、売上アップを実現しています。
実際に働いている方に聞いてみると、POPや売場の演出は各店舗で従業員の方がチームを組んで作っているそうで、季節感の演出や「お問い合わせの多い商品のコーナー」といった独自の売場作りが行われています。
また、お客様モニターを募集して、アイデア、意見を聞いたり、facebookを活用した情報発信を行う等、従来のスーパー業界にない取り組みを積極的に行っています。今後はこのような売場作りをしていく店舗を増やしていく方針とのことで、今後の展開が楽しみです。
日々の業務に追われる中、どうしても視野が狭くなりがちですが、お客様の声や現場のアイデアを活用して、独自性のある取り組みを追及してみられたら、いかがでしょうか?
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