事業を支える現場力
多くの通販企業を見ていると、伸びている企業とそうでない企業では、現場力に差があるということを感じます。実際の現場で働いているスタッフがどれだけ自主性をもって、自ら考え、積極的に業務に取り組んでいるか、否かに事業の成功の鍵があります。
伸びている企業ほど、打ち合わせの際に各現場スタッフが課題を持って臨み、課題解決に向け、打ち合わせした内容はすぐに取り組むという姿勢を持っています。逆に伸び悩んでいる企業ほど、課題解決に向け何か提案されることを待ち、自主的に考えない傾向が強いように感じます。
ある化粧品通販企業A社は、3名体制で化粧品通販事業に取り組んでいます。
商品の梱包、発送、月1回の会報誌の発行、メールマガジンの発行、電話での化粧品相談などをこなしております。少ない人員での対応ですので、もちろん人任せにするわけにも行きません。
自ら主体性を持ち、どのようにすれば効率よく業務がまわり、改善ができるかを日々考えながら行っております。その為、コンサルの現場でもスムーズに打ち合わせが進み、また打ち合わせをした内容をすぐに行動に移す為、成果へとつなげていっています。
また、売上を順調に伸ばしているB社では、スタッフの人数が増えると共に、スタッフ間の知識レベルの差が生じ、密なコミュニケーションを取ることができない状況になりつつありました。そして、この状況が事業を成長させていく上で障害になるのではと感じるようになりました。
そこで、毎朝1時間様々なテーマの勉強会を行うことで、各自の知識レベルの向上に努めました。その結果、自分が担当をしている業務以外の仕事についての知識を持つことができ、より活発な意見交換を行うことに役立っています。自分が担当する仕事ばかりに意識を向けていては、なかなか新しい取り組みやアイディアの広がりも出てきません。
しかし、スタッフ一人一人の力を集結させることで、今までにないようなアイディアが浮かび、施策の幅も広げて行くことができるようになったのです。
現場スタッフが自ら考え、主体性をもって動くことで、一人の力では成し得ない強力なパワーを発揮します。その為、経営者にとっては、スタッフが主体性をもって取り組めるような環境づくりが必要となっていきます。
経営理念の浸透、継続した社員教育、働きやすくやりがいのある職場環境の整備等、なすべきことは数多くあります。安定した事業拡大を実現するためにも、現場がもっている無限の力を引き出せるような環境づくりを是非とも心がけていってください。通販企業向け社員研修はこちらから。
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