過去に眠る金の鉱脈を発掘する
先日、資料の整理をしていたところ、ご支援している会社の10年前のツールが出てきました。ある女性スタッフが商品の良さについて手書きの文章とイラストで表現したツールです。
当時、この会社は通販に取り組み始めたばかりで予算も少ない状態でしたので、外部の制作会社に依頼することができず、社内制作になったのですが、今、改めて見ると、目を引くデザインでわかりやすい出来上がりになっていました。作り手の想いも伝わってくる素敵な出来上がりでした。
それ、昔、やっていたんですよね
ご支援先の企業様での打ち合わせで、何かを提案すると、時折、言われるのが、「それ、昔、やっていたんですよね」という言葉です。「今はどうしてやってないのですか?」と尋ねると、多くの場合、やってない理由を思い出せないと言われます。
担当者が退職して引き継がなかった、ツールの在庫がなくなった、経費削減の対象になった・・・と理由は様々で、実際にやめたのが正しい判断だった場合も多くあると思いますが、改めて振り返って見ると復活させる価値がある施策が見つかる可能性は十分にあります。
健康食品通販会社A社では、経費削減を目的にツールの同梱を減らすことにしました。当初は経費が浮いたと喜んでいたのですが、徐々に定期コースの継続率が下がっていってしまいました。そこで、継続率アップを目的に再度、ツールを作成し、同梱を再開しました。今度は徐々に数字が改善していき、改めてツールの必要性を実感しました。
健康食品通販会社B社は以前、優良客にオペレーターの方が手分けをしてお手紙を書いていました。しばらく続けていたのですが、効果が測りづらいため、あるタイミングでやめてしまいました。数年後、ある社員がそう言えばと、当時お手紙を送っていたお客様のLTVを測定してみたところ、送ってなかったお客様よりLTVが高かったことが判明しました。このことにより、お客様に感謝の気持ちを表現することが長い目で見ると数字につながることを理解することができました。
過去の資料やベテラン社員への質問から発掘してみる
過去の施策やその結果は多くの会社が整理して保管していますが、改めて見直す機会はあまりないのが実情です。何かを発想し、新しい施策にチャレンジすることは大切ですが、発想が浮かばない時には過去の資料にあたってみてはいかがでしょうか?
また、社歴の長いベテラン社員の方に質問をしてみると幾つか思い出すことがあるはずです。そのまま再現できなくてもヒントにすることで今にあった施策にすることができます。
過去の取り組みの中には、売上アップにつながる金の鉱脈が眠っているかもしれません。施策のアイデア出しに行き詰った時に、ぜひ過去を振りかえってヒントを見つけてみてください。
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