守るべきものは「在り方」、変えるべきものは「やり方」
目先の売上アップのためには、どうしても成功する「やり方」を知りたくなります。しかし、「在り方」の伴わない「やり方」が成果につながることはありません。
書籍「店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる」の中に、こんな言葉があります。
「古くして古きもの滅び、新しくして新しきものまた滅ぶ。古くして 新しきもののみ永遠にして不滅」
古くしては「在り方」、新しきものが「やり方」を指しています。「在り方」が成熟していても「やり方」に革新性を失ってはいけない、「在り方」が未成熟なまま「やり方」が革新的でも続かない、「在り方」を成熟させつつ、「やり方」に革新性を持たせるのが大切という意味になります。
老舗が守るのは味ではなく、考え方だった
羊羹の虎屋は500年以上続く老舗ですが、変えるべきもの、変えてはいけないものを明確にしています。変えるべきものは「味」で変えてはいけないものが「お客様への感謝への気持ち」です。老舗というと長年、伝統の味を守り続けているイメージがありますが、味はむしろ時代にあわせて変えるべきという考えを持ち、改良を重ねています。
先日、赤坂本店に行ったのですが、1階には自動販売機があり、これは接客を受けずに商品を買いたいお客様もいるのではという発想から生まれたそうで、こんな取り組みにも新しさへのチャレンジを感じます。
守るべきものとチャレンジするものを整理する
先日、老舗の食品メーカーの方とお会いしました。以前、セミナーに参加してくださったのがきっかけだったのですが、セミナーを聞いて早速、お客様に手紙を書くという取り組みを始めたそうです。一昨日には、「オリジナルのハガキを作りました!」と直筆のお手紙をいただきました。商品力のある会社様なので、新しい取り組みがきっとプラスに働くことでしょう。
今年もあと2ヶ月、来年に向けての準備は今から始めてちょうど良いです。改めて会社として守りたい「在り方」と新規にチャレンジしたい「やり方」を整理してみてはいかがでしょうか?
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