1年間の施策を振り返り社内で共有する

今年も残すところ2週間ですが、1年間を振り返ると各社、各部署で多くの施策に取り組んだことが確認できます。特に新規客獲得、リピート客育成についての施策は様々なチャレンジがあったと想像しますが、果たしてしっかり検証し、来年への施策への礎になっているでしょうか?


ご支援先での打ち合わせで、担当者から施策の失敗の報告があった時に私たちの視点では必ずしも失敗ではないのではということがあります。「視点を変えてこう評価したら、必ずしも失敗とは言えないのでは?」と話すことは時折ありますので、施策の評価は慎重に行うことが大切です。


過去の失敗も固定観念の可能性があるので要注意

ご支援先の打ち合わせで施策の提案をした際に、「過去にやってうまく行かなかったんですよね」と返事が来ることがあります。詳細を聞くと5年以上前に1回だけやった施策で、うまくいかなかったと決めつけるのは早計ではと感じることがあります。


他社事例を共有したり、メンバー同士でディスカッションして、「もしかしたら固定観念だったかも・・・」という想いになると再チャレンジへの道が見えてきます。


健康食品通販会社A社では、定期コースの購入回数の多いお客様に直筆のお手紙を送るという施策を行っていました。なんとなく成果が見えづらいので施策自体は自然消滅したのですが、2年後に施策を思い出した社員が検証してみると、お手紙を送ったお客様のLTVが上昇していることを発見し、継続していればと後悔することとなりました。


健康食品通販会社B社は、新商品を新聞に広告出稿したのですが、目標CPOに届かず断念することとなりました。1年半後にある社員が思い出し、検証してみるとリピートの売上で広告費を回収していることがわかりました。B社では新聞広告はダメという認識だったのですが、目標の設定次第では活用できるかもという評価に変わりました。

もしかしたら過去の施策の中には、復活したら売上・利益に貢献する
ものが眠っているかもしれません。


社内での共有が来年以降の施策にも活きてくる

施策の評価は経営者、他部署、コンサルタントと視点を増やすことが重要です。そのためにも何を実行し、どう評価したのかについて社内で共有することが必要になってきます。


社内で共有することで、担当者としては失敗だったと思った施策が経営者からしたら、失敗で終わらせず、もう少しチャレンジしたらという認識であったり、顧客対応について担当部署で思いつかなかったアイデアを得ることできます。日々、目の前の業務に追われる中、俯瞰した視点でビジネスを見ている経営者、コンサルタント、客観的な視点で意見が言える他部署の声は非常に貴重です。


ぜひ今年の施策を振り返り、社内で共有することで、来年に取り組む施策につなげていってください。


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