仕事での運動不足を解消する
2004年に中日ドラゴンズの監督に就任した落合博満氏はシーズン前のキャンプで選手たちに猛練習を課しました。プロ野球選手になれるくらいだから才能は全員が持っている。足りないのは体力で体力をつけた後に技術の向上を図るという方針でした。そして、この年、戦力の補強をしないまま優勝し、その方針の正しさを実証しました。
スポーツの世界は例えとして、わかりやすいですが、社会人にとっての体力は自分の意志によって取り組む勉強です。学生時代は中間テスト、期末テスト、入試等があり勉強をせざる得ない環境がありましたが、多くの会社では定期的なテストはありませんから、自分自身の意思によって学ぶ必要があります。
私の一番のお勧めは読書です。1,500円前後のコストで数多くのことが学べます。インプットをしないでアウトプットの質を高めるのは難しいですから、継続したインプットが大切です。読者が苦手な人は無理してビジネス本を読む必要はありません。小説でもエッセイでも自分が読みやすい本を読むだけでも、いろいろな気づきがあったり、文章力が上がったりします。
広告担当者に最近、お勧めしているのが写経です。写経とは他社の反応が良い(と思われる)広告を一言一句違わず書き写すことです。実際に書き写すことで読んでいるだけでは気づかない、言い回し、文章の構成に気づくことができます。
実際に写経を行った方に聞くと「広告の構成が理解できました」「様々な言い回しを知ることができました」「今まで自分は難しく考えすぎていたみたいです」というような感想が多かったです。
先日、ある会社で研修を行った際に写経の話をしたのですが、早速参加者の1名がその後、写経を始めてくれました。もともとセンスのある方なのですが、写経後に出してきた広告のラフ案は従来のものを遥かに上回る質になっていました。スポーツ選手における体力がついたことで元々持っていたセンスがより発揮できたのでしょう。
会社が研修を用意してくれるのも社員の運動不足を解消するためです。1つの研修、1冊の読書、それを積み重ねることで社会人としての体力がつき、結果として仕事でのパフォーマンス向上につながります。
スマホを見る時間を少しでも本を読む時間に置き換えてみませんか?きっと眠っている能力を発揮する良いきっかけになるはずです。
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