人は労力や時間がかかっているものに価値を感じやすい
私が3年前から愛飲している紅茶は静岡県にある杉本園という生産者から購入しています。気に入っている一番の理由は美味しさなのですが、社長がある時に思いたって始めた「無農薬」での栽培についての苦労話も価値として感じています。
先日、杉本園の配信している動画を観たところ、茶葉を袋詰めした後、2年間熟成させていることを知り、ますます心の中の価値が上がりました。単純な性格なので、紅茶の味もより美味しく感じています。
3日間スープを煮込んでいるラーメン、100時間かけて作っているカレー、3年間桶の中で熟成させた味噌のように日常においても労力や時間がかかっているものは、価値を感じやすい特性を持っています。
労力や時間がかかっているこだわりを表現する
健康食品通販会社A社は自社工場を持ち、商品を製造しています。A社の主力商品であるにんにんく卵黄は55回も施策を重ねて商品化したものです。54回施策に施策に失敗したことや製造工程など商品パンフレットや自社サイトの中でこだわりを表現しています。
化粧品通販会社B社はオンラインで自社工場の見学会を実施しました。一連の工程を紹介しながら、製造時に心がけていることや商品への想いをお客様にわかりやすく伝えることができました。
化粧品通販会社C社はオンラインショップ内に「バーチャル工場見学」を用意しています。実際に工場見学をするのと同様の流れを意識した作りになっています。原料、容器、製造工程など動画を活用しながらわかりやすく紹介しています。
商品パンフレットなどの同梱物、動画などを活用することで、自社のこだわりを伝えることができます。お客様が受け取った情報の量が商品自体の価値を増してくれます。
自社の当たり前はお客様の当たり前ではない
外から見たら、こだわりを持って、商品を製造している会社も自社の取り組みを当たり前に思っていて、情報発信が弱い場合があります。対面で聞くと素晴らしいお話も、発信してないとお客様は知ることができません。
では、何を発信すべきか?お客様インタビューや寄せられる声からお客様が自社商品の何に魅力を感じているかを知ることが発信する情報のヒントになります。
自社の当たり前はお客様の当たり前ではない。そのことを意識した上で、自社の強み、こだわりを整理してみてはいかがでしょうか?きっと伝えきれてない情報が見つかるはずです。
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