日常生活の中からヒントを見つける

ある会社が短期間に急成長したらしい、ある会社で○○という施策がうまくいったらしい、そんなことを耳に挟むと気になるものです。しかし、他社の成功事例は真似したからといって、そのまま上手くいくわけではありません。


商品もお客様も販売に携わる人も全て違うので、そのまま当てはまることが稀と言えます。うまくいく答えを探そうとするのではなく、ヒントを見つけ、自社の施策に活かしていく方が成果を得られる可能性は高くなります。


アンテナを高くして、日常生活の中から情報を収集する

答え探しばかりしている人を見ると、メーテルリンクの「青い鳥」を思い出します。チルチルとミチルの兄妹が青い鳥を探すために遠方まで旅に出かけますが、見つからず、実は自分達が飼っていた鳩が青い鳥だった(大切なものは実は近くにある)というお話しです。


日々、アンテナを高くしていれば日常生活の中からヒントになる情報を得ることができます。通勤の電車内の広告、スマホで見ている他社の広告やLP、普段利用しているお店など情報は数多く転がっています。


例えば、女性週刊誌の表紙は見る人の目を引く言葉の宝庫です。毎号、表紙で売上が決まると言われるくらいで、強い言葉を数多く知ることができます。


売場のポスターやPOPも見た人の心が動くかなという視点を持つと参考になります。思わず手に取ってしまう表現なのか、抽象的でわかりにくい表現なのか、全てが参考になります。


異業種の取り組みもヒントになる

異業種の取り組みからもヒントを得ることができます。


化粧品通販会社A社は商品にシールを貼付し、3枚集めたらプレゼントという施策を行い、定期コースの継続率アップに成功しました。これは店舗の販促で長年活用されている「3回来店クーポン」を応用したものでした。


「3回来店クーポン」とは新規客に3回来店したら割引やプレゼントを提供するものです。一般的に人は3回お店を利用するとリピーターになりやすいと言われており、ゴール到達への心理的ハードルを下げ、3回来店を促す販促です。


食品通販会社B社はDMのキャッチコピーを考えるために、異業種のメルマガの言い回しを参考にしています。本業の食品とは全く関係ない業種のメルマガを日々、読み込み、使える文章や言葉を探しています。


普段、何気なく通る道、利用しているお店、友人との会話など、アンテナを立てていれば、多くのヒントになる情報が得られます。売上アップのヒントを探している方、ぜひ、日常生活の中に潜む情報に注目してみてください。


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