単品リピート通販

単品リピート通販とは少ない主力品に経営資源を集中させ売上を上げていくビジネスモデルです。商品の品揃えを魅力とする総合通販に対して、商品単体の魅力を訴求していくモデルになります。


通販業界は2000年以前、ニッセン、千趣会などの総合通販が全盛時代でした。2000年以降、やずや、健康家族、キューサイなど九州を中心に単品リピート通販の会社が幾つも成長し、業界を牽引していき、現在に至っています。


単品リピート通販に取り組む会社はまず1つ主力品を開発し、その商品のみ広告を出稿していきます。新規客には主に定期コースの案内を行い、継続購入を促します。広告投資→新規獲得→定期コース入会→リピート購入という流れでビジネスを展開していきます。


広告投資の段階では赤字なりますが、リピート購入を繰り返してもらうことで広告費の回収を行っていきます。定期コース会員数が増えれば増えるほど利益も増えていきますので、広告投資額も増えていくことになります。


新規客獲得のための広告の効率が良く、順調に定期会員数が増えると短期間に売上を伸ばすことができます。ある化粧品通販会社の売上は3億円→5億円→10億円→30億円→60億円と5年間で20倍になりました。少ない商品数、少ない社員数で短期間に売上を伸ばせる可能性があるのがこのビジネスモデルの魅力です。


一方で、急速な売上アップにはデメリットもあります。売上の成長に社員の成長が追い付かない、急に社員数が増えるので組織が成熟しない、定期コースの安定した売上があるので施策の実行にスピード感が出ない、お客様とのコミュニケーションが希薄になりやすいなど、様々な課題が発生しがちです。また、新規客獲得ための広告効率が悪くなると、急速に売上もダウンしてしまいます。


短期間に売上が上がる可能性がある魅力的な面、急速な売上アップにはデメリットも内在している点を理解した上で、自社にあった成長スピードを考えることが重要です。


新商品開発は顧客の創造につながる

新規客の獲得効率が改善しない、定期コースの継続率が上がらないなど売上アップで苦戦している会社の声を多く聞きます。 広告であれば、クリエイティブテストを繰り返すといった努力は行っていて、決して何もしてないわけではないがなか・・・続きを読む

商品開発の成功率を高めるクリエイティブのラフ案

新商品の開発やリニューアル時に弊社では開発の途中段階でクリエイティブのラフ案を作ることを提案しています。 品質設計の段階では、原料の配合量や組み合わせに意識がいきがちです。それは非常に大切なことなのですが、いざ商品が完成・・・続きを読む

都度購入者を、大切にしていますか?

単品リピート通販事業は、リピート購入者からの売上で利益を上げていくビジネスモデルのため、多くの企業は、広告のオファー、コールセンターの受電時から定期コースに誘導することに力を注ぎます。 定期コースに加入して頂ければ、企業・・・続きを読む

「安心・安全」を伝える情報発信を行う

小林製薬の「紅麹」に関するニュースが3月22日に出ました。健康食品を販売している会社の方にお話を聞くと、紅麹を使った商品を販売していなくても、お客様から問い合わせ、定期コース解約の電話が数多くかかってくるとのことでした。・・・続きを読む

守破離を意識する

経験が浅い時期に、独自性のある取り組みを実施しても成果につながらないことが多くあります。これは基本を学ぶことを疎かにしているのが原因で独自性だけ追求しても、実施している側の独り善がりになってしまいます。 まずは基本の習得・・・続きを読む

自社の強みを見つめ直す

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全社的にコンプライアンスの意識を高める

先日、ある食品通販の会社でコンプライアンスの研修を行いました。目的はコールセンターのオペレーターの方に通販ビジネスに関わる法律について基礎的な内容を理解してもらうことでした。 お客様は自身の思い込みや中途半端な知識で、通・・・続きを読む

プロに依存しない体制を作る

通販業界には、広告代理店、制作会社、コールセンター、物流会社など多くの「プロ」が存在しています。経験も知識も豊富な「プロ」には、つい全てを任せてしまいたくなりますが、「プロ」に頼りすぎると自分達の成長が遅くなってしまいま・・・続きを読む

日常生活の中からヒントを見つける

ある会社が短期間に急成長したらしい、ある会社で○○という施策がうまくいったらしい、そんなことを耳に挟むと気になるものです。しかし、他社の成功事例は真似したからといって、そのまま上手くいくわけではありません。 商品もお客様・・・続きを読む

知識量を増やすことが考える力につながる

通販業界は以前と比べ成熟化してきており、独自性を発揮しないと、他社と似たような商品、似たようなサービスを提供している印象を消費者に与えてしまいます。 今は、わからないことがあってもネットで調べれば、様々な情報にアクセスで・・・続きを読む

「数字が苦手」という固定観念を払拭する

ご支援先の社員の方々と話していると、「私は数字が苦手です」と言う方が一定数いらっしゃいます。ただ、その方々と話していて私が感じるのは、「数字が苦手と思い込んでいる」ということです。 多くの方と接してきましたが、打ち合わせ・・・続きを読む

EC通販への過剰な期待を持っていないか?

化粧品、健康食品(機能性表示食品)EC通販(単品通販)への新規参入企業は、増加傾向にあります。 特に、ここ数年「D2C」、「サブスク」という言葉が流行り、まるで今までにない画期的な仕組みにより簡単に成功する事業であるかの・・・続きを読む

一本足打法からの脱却を目指す

最近、第2の主力品を開発し育成していきたいという相談を受ける機会が増えました。単品リピート通販ビジネスは1つの商品に経営資源を集中させ事業を拡大するモデルですが、市場の成熟化が進み、一昔前のような急速な売上アップが難しく・・・続きを読む

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単品リピート通販とは少ない主力品でリピート購入を促していくビジネス

単品リピート通販とは「少ない主力品を軸にし、リピート購入を促していく通販のビジネスモデル」のことを指します。 広告で新規客を獲得し、定期コースに誘導し、リピート売上を作っていくのが一般的です。基本、主力品1品に経営資源を・・・続きを読む