継続力を高める
セミナーや研修が終わった後に受講者の感想を聞いていると、「以前、うちもやっていた施策が幾つもありました」という声を耳にすることがあります。ご支援先で打ち合わせをしていても「以前、取り組んでいたことがあります」と言って過去の取り組み施策を見せてもらうこともあります。
なぜ今やってないのかと尋ねると、効果がわかりにくかった、ツールの在庫切れと同時に自然消滅、何となくやめてしまったというような理由が多いのです。
常に新しいチャレンジをしていくことも大切ですが、一度始めたことを継続していくことも同じくらい重要なことです。
化粧品販売店A社では創業以来17年間、、通販で注文のあったお客様へは直筆のお手紙を送ることと月に1回会報誌DMを送ることを欠かさず行っています。創業1年目になかなか売上が上がらず苦労した際にお客様への感謝の気持ちとしてお手紙を始めたそうですが、その気持ちを忘れることなく継続して取り組んでいます。
化粧品通販会社B社では毎月1回お客様へDMを送ることと、必ずお客様の声ツールを入れることを継続して行っています。お客様の声ツールは現在153号目でいかに長く継続できているかを確認することができます。またDMを送る封筒や会報誌も一貫して同じデザインを使っており、お客様も届いた瞬間にB社から来たとわかるようになっています。
お客様が飽きてしまうからと定期的に体裁やデザインを変える会社も多くありますが、多くの場合、送っている会社側が飽きているだけなのです。認知度の高い会社の場合はまだ良いですが、認知度の低い会社では定期的に送るDM等はあまり体裁やデザインを変えない方がお客様の印象に残ることができます。
健康食品通販会社C社では定期コースのお客様に毎月1回電話をするというフォロー施策を行っていました。ただある時に労力の割に効果が見えにくいということで施策をやめてしまいました。数年後にある担当者がこの施策を思い出し、効果検証をしてみたところ定期コース継続に効果があったことが確認できました。あの時、やめてなければと後悔することとなりました。
何か施策に取り組む場合、特にリピート施策であれば成果が出るのに時間がかかるため、ある一定期間は継続する腹積もりで始めることが大切です。
始める前に十分に検討した上で、継続する前提で施策に取り組むようにしてみてください。目新しさのない施策であっても愚直に継続することが最終的な成果につながるのです。
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